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≪第3章≫ 破損&紛失 トラブルに遭う前に

 

事例1 搬送後、液晶テレビの画面が破損していた

最近のテレビはブラウン管ではなく液晶が主流となっています。液晶テレビは画面が割れやすく、引越し時の振動で破損が起こりやすいデリケートな荷物の一つです。標準引越運送約款では、荷物の破損等については引越し業者が注意を怠らなかったことを証明しない限り、損害賠償の責任が発生することになっています。

液晶テレビ専用のダンボールを用意している引越し業者もありますので、見積もり時に確認しておくと良いでしょう。

 

 

事例2 ドラム式洗濯機を運んでもらったが、引越し時の振動でドラムが破損し、後で弁償してもらった

最近増えているのが「ドラム式洗濯機の破損事故」です。ドラム式洗濯機は専用の輸送用ボルト(ネジ)を装着して搬送しないと、振動でドラムが破損する場合があります。

荷物にドラム式洗濯機がある場合は、見積もり時に引越し業者に伝え、必要であれば当該固定部品を販売店で手配しておくと良いでしょう。また、搬送する際も当該部品で固定されていることを確認しましょう。

 

 

事例3 ノートパソコンの搬送後、電源を入れると画面に黒い線が入るようになった

ノートパソコンも液晶テレビと同じく壊れやすい精密機械の一つです。ですが、電化製品等の内部故障(パソコンのデータ等)については補償が効きません。後で問題が起こっても後悔しないよう、大事なデータは必ずバックアップを取っておきましょう。

パソコン専用の梱包サービスを用意している引越し業者もありますので、見積もり時に確認しておくと良いでしょう。

 

 

事例4 引越しをした半年後に、荷物を紛失していることに気が付いた

標準引越運送約款では、荷物の紛失や破損について「荷物の引渡し日から3ヶ月以内に引越し業者に通知しない限り、責任が消滅する」と記載されています。

荷物の確認は引越し作業の前後に作業員とともに確実に行うようにしましょう。

 

 

事例5 作業スタッフが日雇いなどの派遣スタッフばかりだった

引越し業者によっては繁忙期になると人員不足になり、日雇いや派遣スタッフを使う場合が多くなります。しかし、こういった外部のスタッフの比率が高まると、トラブルが起きる確立が高くなってしまうのも事実です。

引越しをスムーズに行うためにも、見積もり時にスタッフや補償などについて確認をしておくと良いでしょう。
※日雇いや派遣スタッフを使っている業者は違法ではありません。

 

 

引越し業者が加入する損害保険

搬送中の交通事故や荷物の破損・紛失など、万が一起こりえるトラブルに対応するため、引越し業者が損害保険に加入しているかどうか見積もり時に確認しておくと良いでしょう。このとき「見積もりの中に保険料が含まれているか」「見積もり書に保険会社や内容がきちんと記載されているか」「掛け金はいくらで、どの程度の補償なのか」なども確認しておくと良いでしょう。また、自社保険を採用している引越し業者もありますので、補償に関する詳細を説明してもらいましょう。

 

 

 

破損&紛失トラブルの回避策「訪問見積もり」

このように、荷物の破損・紛失トラブルが万が一発生した場合にも、慌てず対応出来るように、事前に引越し業者から補償について確認しておく事が重要です。

ネットでの見積もりだけでは補償について確認することが難しいため、訪問見積もりをお願いして、各業者から保険内容や補償などの細かい部分をしっかりと説明してもらいましょう。
料金の安さだけでなく、優良で信頼出来る引越し業者を選びましょう。